野菜のちょっとした「うんちく」を知っていると、お客様との会話のきっかけになることもあります。好きな野菜の歴史やおもしろいエピソードなどを調べてみることをおすすめします。
裁判になったことがあるトマト
19世紀のアメリカ、「リコピンが多く含まれるトマトは野菜なのか果物なのか」という裁判が起こりました。当時のアメリカでは輸入の際、野菜には関税が掛かりましたが果物には関税が掛かりませんでした。そのため野菜と果物の判別が難しいトマトが裁判の主役になったのです。この時の判決ではトマトは野菜となっています。
日本原産の野菜
私たち日本人が食べている野菜の多くは、外国原産だということをご存知でしょうか。日本原産の野菜は、ふきをはじめ、みょうがやうど、わさび、行者にんにく、せり、くわい、根三つ葉など20種類程度です。つまり、私たちがよく口にするじゃがいも、ほうれん草、白菜、人参といった数多くの野菜は外国から渡来した野菜なのです。
関ヶ原が品種の分け目になっているかぶ
徳川家康と石田光成が天下分け目の戦いを行った地・関ヶ原。その関ヶ原の地を境に品種が分かれているのが「かぶ」です。 関ヶ原を中心に東と西ではかぶの品種が異なっており、朝鮮半島を経て渡来した金町小かぶなどの「ヨーロッパ型」のかぶは東日本、中国を経て渡来した聖護院かぶなどの「アジア型」のかぶは西日本で栽培されています。合戦同様、ここでも品種の分け目となっているのはおもしろいですよね。